新盆(にいぼん・あらぼん)は、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことです。四十九日法要後に初めて迎えるお盆を新盆と呼び、故人の霊が初めて家に帰ってくる大切な期間とされています。新盆には、故人を偲び、ご冥福を祈るために、親族や親しい友人などが集まり、法要や供養を行います。
新盆の供養では、お花を贈ることが一般的です。中でも、胡蝶蘭は、その美しさや花言葉から、新盆の供養花として選ばれることが多い花です。この記事では、新盆に贈る胡蝶蘭の選び方から、贈る際のマナー、贈られた胡蝶蘭の育て方まで、詳しく解説します。

新盆に贈る胡蝶蘭の選び方から、贈る際のマナー、贈られた胡蝶蘭の育て方
新盆に胡蝶蘭が選ばれる理由
胡蝶蘭が新盆の供養花として選ばれるのには、いくつかの理由があります。
- 美しさ: 胡蝶蘭は、その優雅で美しい花姿から、「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」という花言葉を持っています。その美しさは、故人の霊を慰め、供養の場を清らかで厳かな雰囲気にしてくれます。
- 花持ちの良さ: 胡蝶蘭は、他の花に比べて花持ちが良く、1ヶ月以上美しい花を楽しむことができます。これは、故人を偲ぶ期間が長く続く新盆にふさわしい特徴です。
- 格式の高さ: 胡蝶蘭は、その豪華な見た目から、格式の高い花として知られています。そのため、新盆という重要な儀式に贈る花として、ふさわしいとされています。
- 香りの少なさ: 新盆の法要では、参列者が長時間同じ空間で過ごすため、香りの強い花は避けるべきとされています。胡蝶蘭は、ほとんど香りがなく、周囲に迷惑をかける心配がありません。
新盆に贈る胡蝶蘭の選び方
新盆に贈る胡蝶蘭を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 色: 新盆の供養花としては、白が基本です。白の胡蝶蘭は、故人への哀悼の意を表し、供養の場を清らかな雰囲気にしてくれます。淡いピンクや紫の胡蝶蘭も、落ち着いた雰囲気があり、供養花として適しています。ただし、派手な色合いのものは避けましょう。
- 輪数・サイズ: 胡蝶蘭の輪数は、3本立て、5本立て、7本立てなどがあります。一般的に、輪数が多いほど豪華になりますが、飾る場所の広さや予算に合わせて選びましょう。新盆の場合は、故人への敬意を表す意味でも、ある程度ボリュームのある胡蝶蘭が好まれます。
- ラッピング: ラッピングは、白や淡い色合いのものが基本です。黒や派手な色のラッピングは避けましょう。水引は、黒白か双銀のものを選びます。
- 立て札: 立て札には、「供」「御供」「献花」などの表書きと、贈り主の名前を記載します。故人との関係性や、ご遺族との関係性に合わせて、適切な表書きを選びましょう。

新盆に胡蝶蘭を贈る際のマナー
新盆に胡蝶蘭を贈る際には、以下のマナーを守りましょう。
- 贈る時期: 新盆の法要が行われる数日前、または当日に届くように手配するのが一般的です。事前にご遺族に連絡し、都合の良い日時を確認しておくと良いでしょう。
- 贈る場所: 胡蝶蘭は、ご自宅の他、法要会場に直接送ることも可能です。法要会場に送る場合は、会場の担当者に事前に確認しておきましょう。
- メッセージ: 胡蝶蘭にメッセージを添える場合は、故人を偲び、ご遺族を励ますような内容にしましょう。お悔やみの言葉とともに、故人との思い出などを短くまとめるのが一般的です。句読点を使用しない方が良いという考え方もあります。
- 金額相場: 新盆に贈る胡蝶蘭の金額相場は、故人との関係性や、贈る相手との関係性によって異なります。一般的には、5,000円~30,000円程度が目安となります。

贈られた胡蝶蘭の育て方
新盆で胡蝶蘭をいただいた場合、美しい花を長く楽しむために、適切な育て方をしましょう。
- 置き場所: 胡蝶蘭は、直射日光を避け、風通しの良い場所に置きます。エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。
- 温度: 胡蝶蘭は、15℃~25℃程度の温度を好みます。冬場は、暖かい室内に置きましょう。
- 水やり: 胡蝶蘭は、乾燥に強い植物です。水のやりすぎは根腐れの原因になるため、注意しましょう。水やりの頻度は、植え込み材の表面が乾いたら、たっぷりと与えるのが目安です。
- 肥料: 胡蝶蘭は、開花期には液体肥料を与えると、花持ちが良くなります。ただし、与えすぎは根を傷める原因になるため、注意しましょう。
- 花が終わったら: 胡蝶蘭の花が終わったら、花茎の付け根から切り落とします。適切な管理をすれば、翌年も花を咲かせることができます。
まとめ
新盆に贈る胡蝶蘭は、故人を偲び、ご遺族を慰めるための、美しく格式高い贈り物です。この記事で解説した選び方やマナー、育て方を参考に、心を込めた胡蝶蘭を選び、故人のご冥福を祈りましょう。
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